名古屋で離婚、慰謝料、財産分与などに関する弁護士への無料相談は愛知総合法律事務所へ

法律相談専用ダイヤル052-212-5275

受付時間【平日・土日】9:30〜17:30

アクセスマップ

離婚ブログ

過去の記事

 名古屋丸の内本部事務所で勤務しております、弁護士田村祐希子です。

 前回は、モラハラの被害にあった場合に法的にどのような請求ができるのかというお話をしました。今回は、男性側から見て「これってモラハラ?」といういくつかのケースについて、考えてみたいと思います。

 

 ~ケース1~

「妻が家事をしない」という場合はどうでしょうか。

例えば、妻が自宅内で夫の部屋だけ掃除しない、あるいは妻が料理はするが洗濯はしないという場合、妻と夫の家事の役割分担の問題ともいえますので、妻が家事をしないというだけではモラハラということはできません。

モラハラとは、「相手の人格や尊厳を傷つけ、肉体的、精神的に傷を負わせること」をいいますので、例えば、十分な家庭収入があるにもかかわらず、妻が夫に対して食事代に欠く程度の小遣いしか渡さず、さらに、夫の食事も作らないため、夫が生活に困窮している場合には、モラハラにあたる可能性があります。

 

 ~ケース2~

「子どもに対して過度に教育熱心である」という場合はどうでしょうか。

妻が子供に教育熱心になるあまりに様々習い事をさせる等して、子どもに窮屈な思いを強いている場合、子の福祉の観点から問題となる可能性があります

ただ、それはあくまで子どもと妻との間の問題であり、夫より子どもを優先しているというだけでは、モラハラにあたるとはいえません。

しかし、妻が子どもに対し、「勉強しないとお父さんみたいになるよ」等の父親を侮辱する発言を繰り返し、子どもを巻き込んで、家庭内での夫の居場所をなくすような行為に及んでいる場合には、モラハラにあたる可能性があります。

 

 ~ケース3~

「夫の仕事や収入について、過剰に批判する」という場合はどうでしょうか。

妻が、夫の収入について、妻の親や友人などと比較する場合、それが妻の夫に対する「あなたも負けずに頑張って」という励ましの気持ちによるものか、夫を「あなたは劣っている人間だ」と蔑む気持ちによるものか、容易に判断できないため、日常の夫婦の関係性等を含めた考慮が必要となります。

 

 モラルハラスメントという言葉が盛んに使われるようになったのは、それほど前のことではありません。しかし、モラハラという言葉がちょっとした流行語のようになり、自分の理想と異なる相手の行動を、すぐに「モラハラ」に結びつけてしまう風潮が散見されます。

  パートナーへの思いやりを少し欠いてしまった行動全てを「モラハラ」と断定し、相手を非難するばかりでは、相手との関係改善を先延ばしにすることにしかなりません。もっとも、夫婦間のモラハラは、家庭内の閉鎖的空間で行われるため、被害者が自分の中に抱え込んでしまうことが多いのも事実です。

 相手の行動がモラハラかな?と感じたら、お一人で悩まずに是非一度ご相談下さい。

    名古屋丸の内本部事務所 弁護士 田 村 祐 希 子

離婚法律相談